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平成18年度日本水産工学会秋季シンポジウム
物質循環を指標とした貝類漁場及び周辺環境の評価と管理

主 催 日本水産工学会
後 援 沿岸環境関連学会連絡協議会
土木学会海岸工学委員会、土木学会水工学委員会、日本水産学会水産環境保全委員会
応用生態工学会、水産海洋学会、日本海洋学会海洋環境問題委員会
日本船舶海洋工学会海洋環境研究会、日本水産工学会物質循環研究会
日 時 平成18年10月21日(土)10:00〜17:15
会 場 〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学 楽水会館
JR品川駅港南口(東口)から徒歩約10分、http://www.kaiyodai.ac.jp/Japanese/access/01.html
参加費 会員・沿環連;2,000円、非会員;3,000円、学生;無料
資料準備並びに参加者数を把握するため、10月16日(月)までに、下記申込先宛にメールまたはFaxにて、参加希望を御連絡下さい。なお、参加費は当日会場でお支払い下さい。

企画趣旨
 沿岸域や汽水域に生息する二枚貝類は、水産上重要な資源であるとともに、動植物プランクトンや水中に浮遊する有機物を濾過摂食し身肉に有機物を蓄える一方で、排泄の形で有機物を水域に排出するので、水域の物質循環において重要な役割を果たしている。そのため、資源量に応じた適度な漁獲を行えば、水域から有機物を取り上げることで水域環境の改善に寄与しつつ、持続的な生物生産いわゆる安定した漁業と両立させることが可能である。しかし、二枚貝類の過密養殖は有機物負荷を増加させることに繋がり、閉鎖性の強い内湾や干潟では、増加する有機物負荷はその浄化能を越えてしまい、深刻な環境問題を引き起こす。
 二枚貝漁場における持続可能な漁獲と水域環境の改善を図るには、水域の物質循環をモデル化し、モデルを用いた予測と評価に基づいて漁場を適切に管理することが重要であり、近年、そのようなアプローチが増えてきている。本シンポジウムでは、まず行政側から物質循環モデルを利用する立場で、物質循環モデル利用の将来性や問題点を指摘して戴く。次に最先端で行っている物質循環モデルの開発を紹介して戴き、地元のニーズ、現地観測やモデル構築の問題点、モデルによる現象の再現性について明らかにし、将来性について提言して戴くこととした。そして、総合討論では、健全な漁場環境を維持しながら漁業生産を上げるには、物質循環モデルをどのように活用すべきか議論することとした。

プログラム
10:00〜10:10 会長挨拶                        武田誠一(日本水産工学会会長)
10:10〜10:25 趣旨説明                          明田定満(水産工学研究所)


○話題提供
(行政)
10:25〜10:45
(シジミ)
物質循環を指標とした漁場造成・管理への期待   井上清和(水産庁計画課
10:45〜11:30 物質循環モデルを使った汽水域環境の改善方策の検討
−茨城県涸沼におけるシジミ漁場を事例にして−

奥出 壮(中電CTI(株))・明田定満(水産工学研究所)
11:30〜12:15 小川原湖の水質変動と物質循環

西田修三・鈴木誠二(大阪大学)
(ホタテガイ)
13:15〜14:00 寒冷域湖沼における物質循環
佐藤達明((株)アルファ水工コンサルタンツ)
加藤重信・前川公彦(サロマ湖養殖漁業協同組合)
(アサリ)
14:00〜14:45
メソコスムによる干潟生態系モデルの検証と三河湾一色干潟域の物質循環
畑 恭子(いであ(株))・青山裕晃鈴木輝明(愛知県水産試験場)
(アコヤガイ)
14:45〜15:30
真珠養殖漁場における養殖真珠の品質解析
明田定満(水産工学研究所)・寺澤知彦(中電CTI(株))
○総合討論
15:45〜17:15 物質循環を指標とした水域環境評価     司会:中村義治(水産工学研究所)
18:00〜20:00 懇親会(大学会館内 食堂)


申込先
問合せ先
〒314-0408茨城県神栖市波崎7620-7
(独)水産総合研究センター 水産工学研究所
水産土木工学部 上席研究員 明田定満
TEL:0479-44-5934 FAX:0479-44-1875 Email:akeda@fra.affrc.go.jp
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