2012/11/03
テクノオーシャン2012 シンポジウム豊かの海を知る,守る,活かす ~漁場環境計測技術が築く豊かの海~
テクノオーシャン2012において、水産総合研究センタ-が、東京大学、東京海洋大学、長崎大学、北海道大学水産学部、横浜国立大学と共催でシンポジウム「豊かの海を知る、守る、活かす」を開催いたします。
沿岸域の漁場環境の評価や資源、生態系管理に寄与する「漁場計測技術」がテーマです。
ぜひ、ご参集下さい。
趣旨:海洋生物資源は、鉱物資源と異なり再生産が可能な資源であり、適切な保存及び管理措置を講ずれば、持続的に利用することが可能です。しかしながら、温暖化や埋め立て等の人為的な環境改変など、さまざまな要因により、日本周辺の漁業生産量は低下傾向にあります。さらに、昨年3月11日の東日本大震災では、東北地方の太平洋岸で漁業や水産業のインフラが被災してこの地域の「生産力」が大きく削がれることになりました。こうした負の要因に歯止めをかけ、「豊かの海」を維持するために鍵となるのが「漁場環境計測技術」です。「『豊かの海』の実現のために漁場環境計測技術をどのように使うのか?」そして、「その技術の将来像は?」。これらの問いに内外の情報をまじえて答える中で現状の課題の克服と持続的利用の将来像を描いていきます。
セッション主催:(独)水産総合研究センター
セッション共催:東京海洋大学、 東京大学海洋アライアンス、長崎大学、
北海道大学大学院水産科学研究院、横浜国立大学
挨拶 松里 壽彦 (水産総合研究センター 理事長)
(1)豊穣の海を持続的に利用するためのイノベーション
松田 裕之(横浜国立大学大学院環境情報研究院 教授)
(2)小型CTD等を装着した鰭脚類による海洋観測データの取得
三谷 曜子(北海道大学北方生物圏フィールド科学センター 助教)他
(3)ホログラフィーによる3次元微生物計測
秋葉 龍郎(産業技術総合研究所 主任研究員/東京海洋大学 客員教授)他
(4)海洋生物の遠隔的判別技術の開発
赤松 友成(水産総合研究センター水産工学研究所 グループ長)他
(5)ライブモニタリングによる環境プロファイリング
斎藤 馨(東京大学新領域創成科学研究科 教授)
(6)微生物ゲノム情報を利用した漁場環境評価の試み
坂見 知子(水産総合研究センター東北区水産研究所 主幹研究員)
(7) 動物プランクトンの分子生物学的研究成果の環境修復への展開
菅 向志郎(長崎大学大学院水産・環境科学総合研究科 准教授)
総括 和田 時夫(水産総合研究センター 理事)
カテゴリ:一般記事
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