2012/12/25

沿岸環境関連学会連絡協議会 第28回ジョイントシンポジウム 「沿岸環境モニタリング、実施・継続には今、何が必要か -学会と公設試:水産試験場との相互関係を考える-」

本会も参加している沿岸環境関連学会連絡協議会が主催して,ジョイントシンポジウムが開催されます.
皆様,ふるってご参加ください.

沿岸環境関連学会連絡協議会
第28回ジョイントシンポジウム
沿岸環境モニタリング、実施・継続には今、何が必要か
-学会と公設試:水産試験場との相互関係を考える-

http://www.s.fpu.ac.jp/wikicoas/index.html

日時:2013年2月2日(土)9:30~17:30

場所:東京海洋大学(品川キャンパス白鷹館)

主催:沿岸環境関連学会連絡協議会(日本水産学会・土木学会海岸工学委員会・土木学会水工学委員会・日本海洋学会海洋環境問題委員会・日本水産工学会・日本船舶海洋工学会海洋環境研究会・応用生態工学会・水産海洋学会・日本海洋学会沿岸海洋研究部会・日本沿岸域学会・日本ベントス学会・日本プランクトン学会・日本船舶海洋工学会海洋の大規模利用に対する包括的影響評価普及推進委員会)

共催:全国水産試験場長会

世話人:堀井貴司(釧路水試)、廣石伸互(福井県大)、河野 博(東京海洋大)、清野聡子(九大
院工)、高柳志朗(釧路水試)

問い合わせ・参加申込み先:堀井貴司(日本水産学会 水産環境保全委員会)
MAIL horii-takasi@hro.or.jp
TEL 0154-23-6222 FAX 0154-23-6225
北海道立総合研究機構 釧路水産試験場 調査研究部
〒085-0024 北海道釧路市浜町2番6号

参加費:1,000円(資料代)

※参加申し込みは、1月11日までに、E-mailかFaxでお願い致します。
当日参加も可能ですが、事前準備のため人数把握にご協力をお願い致します。

開催趣旨:

南北に長い国土を持ち四方を海で囲まれた我が国は、亜寒帯から亜熱帯までの多様な沿岸生態系を有し、多様な生 態系サービスを享受しうる恵まれた環境にある。それらを持続的に利用するためには海を知ることが必要であり、海を知るためにはモニタリングが欠かせない。 このことは自明のように思われるが、社会情勢はモニタリングの実施・継続に対して厳しい。

2002年と2003年に行われた水産海洋学会のシンポジウムでは、モニタリングの意義と成果および問題点などが論議され、その重要性とともに継続することの難しさについて指摘された(水産海洋研究66(4)、67(3)、月刊海洋389、402)。同時期に開催された日本学術会議海洋物理学研究連絡会議主催のシンポジウムでも調査船による海洋観測の重要性が論じられるとともに、観測網縮小に対する危惧が述べられている(月刊海洋387、388)。

沿環連では第15回シンポジウム「沿岸環境モニタリング、その必要性、可能性、緊急性」を開催し(2006)、HPで「沿岸環境モニタリングの維持・拡充の必要性と今後のあり方」についての提言を発表した(http://www.s.fpu.ac.jp/wikicoas/coment.html)。さらに、第17回シンポジウム「沿岸環境モニタリングの継続性を支える制度・資金・人の現状と課題」では学術系シンポジウムとしては異例の現実的な内容に踏み込んだ議論を行い(2007)、現状分析と問題提起をしてきたところである(月刊海洋472)。

このように、これまでに学会ベースでの取り組みは盛んに行われてきたが、実際に沿岸環境モニタリングの「危機」は払拭されたのだろうか。

本シンポジウムでは、比較的人為的撹乱が少ないと想定される北海道周辺海域、生活圏に囲まれた瀬戸内海、そして、震災によって強烈な撹乱を受けた東北地方太平洋海域、それぞれの現況から、現場実態を踏まえた沿岸環境モニタリングの将来像について考えてみたい。

~プログラム~

(受付開始 9:00 ~ )

9:30-9:35 開催挨拶 沿岸環境関連学会連絡協議会代表  廣石伸互(福井県大)

9:35-9:40 主旨説明 日本水産学会水産環境保全委員会  堀井貴司(釧路水試)

第1部:モニタリングの現状とデータの活用  座長:石井光廣(千葉水総研セ)

9:40-10:10  1.北海道における海洋環境モニタリングの現状と成果  浅見大樹(道中央水試)

10:10-10:40  2.北海道における海洋環境データの水産資源解析への活用  城 幹昌(網走水試)
10:40-11:10  3.瀬戸内海における栄養塩環境のモニタリングと貧栄養問題への取り組みについて  反田實(兵庫農水技総セ)
11:10-11:40  4.瀬戸内海における海洋環境モニタリング調査とデータの活用  阿保勝之・河野悌昌(水研セ瀬水研)・樽谷賢治(水研セ西海区水研)
11:40-12:40 (昼 食)

第2部:モニタリングの有効性と新たな観測 (東北太平洋沿岸)  座長:八木宏(水研セ水工研)

12:40-13:10  1.沖合と沿岸が密接に関係する東北海域での海洋環境モニタリングの有効性と現在の試み  伊藤進一・筧茂穂・奥西武・和川拓・山田陽巳(水研セ東北水研)・清藤真紀(青森水総研)・山野目健(岩手水技セ)・佐伯光広(宮城水技セ)・池川正人(福島水試)・所高利(茨城水試)

13:10-13:40  2.宮城県における漁業資源モニタリングの現況  佐伯光広・渡辺一仁・増田義男(宮城水技セ)
13:40-14:10  3.東北沿岸の浮遊生態系に対する津波の影響と長期モニタリング  津田敦(東大大気海洋研)・西部裕一郎(水研セ東北水研)
14:10-14:25 (休 憩)

第3部 これからの方向性  座長:多部田茂(東大 新領域創成科学研究科)

14:25-14:55  1.制御とモニタリング・流域、沿岸、海洋  丹保憲仁(道総研)

14:55-15:25  2.閉鎖性海域の環境モニタリングについて  名倉良雄(環境省 閉鎖性海域対策室)
15:25-15:55  3.今後の海岸と沿岸環境を考える -モニタリングと制度論からのアプローチ-    岸田弘之(国土交通省 国土技術政策総合研究所)

15:55-16:10 (休 憩)

16:10-16:40  4.これからの漁海況モニタリングと関係機関・学との連携  田添伸(長崎水試・全国水産試験場長会)

16:40-17:25  5.総合討論  進行役:清野聡子(九大院工)

17:25-17:30 閉会挨拶  日本水産学会 水産環境保全委員会委員長 河野博(海洋大)

・第29回沿環連ジョイントシンポジウムを、企画しておりますので、企画担当者の方は沿環連事務局までご連絡ください。

カテゴリ:一般記事-日本水産工学会の行事