2014/02/25
平成26年度 日本水産工学会春季シンポジウム
※04/07 参加費に関する情報を追記しました。また,講演者の所属を修正しました。
プログラム(PDF形式)ができました。
ポスター(PDF形式)を修正しました。
※03/26 本シンポジウムのポスター(PDF形式)ができました。
※本シンポジウムは平成26年度学術講演会内で開催されます。
学術講演会の開催案内も併せてご覧下さい。
題 目:「磯焼け対策ガイドライン」の検証と広域藻場回復に向けて
企画者:桑原久実(水産工学研究所),綿貫 啓(アルファ水工コンサルタンツ)
場 所:銚子市商工会館
日 時:平成26年6月1日(日)13:00~17:30
参加費:500円(要旨集代として,ただし学術講演会参加者は無料)
企画趣旨
「磯焼け対策ガイドライン」(水産庁)は2007年に発行され,これまで散在していた磯焼け対策に関する知見の集約や対策の具体的な取り組み方について示された。このガイドラインが,漁業者を中心に,研究,行政,地域住民,民間企業など磯焼け対策に携わる人々の共通した認識をつくった貢献は大きく,その後,漁業者が主体となり関係者が協力した取り組みが全国的に広がっていった。また,磯焼け対策を支える事業制度も整備され,ヘクタール規模の藻場回復が複数地区で報告されている。さらに,各地で得られた有益な情報は,毎年,「磯焼け対策全国協議会」(水産庁)を利用して提供されている。
ガイドライン発行後,さまざまな藻場回復の挑戦が積み重ねられ,各種の要素技術の開発が行われて来た。たとえば,最新の調査装置を用いた磯焼け状況の把握,ガイドライン作成当時知見が少なかった植食性魚類の食害対策,簡便な海藻の種まき,栄養塩添加の効果などの知見が充実した。この一方で,問題があり実用に至らない要素技術も明らかになっている。ガイドライン発行後,7年目を迎えた現時点で,これまでに明らかとなった要素技術を整理して,今後の広域な藻場回復に向けて,関係者が集まり議論することは重要である。
本シンポジウムは,ガイドラインを検証し,新たな技術、残された課題,今後どの様な技術開発が望まれるのか,磯焼け対策をリードしている第一線の技術者により議論をする。
プログラム
開会挨拶
日本水産工学会 会長 大竹臣哉
開催趣旨説明
水工研 桑原久実
(1)磯焼け対策ガイドラインの改訂に向けて
東京海洋大学 藤田大介
(2)藻場や磯焼け域の把握に関わる新たな装置や技術
・間欠撮影カメラ,廉価版サイドスキャンソナー,ラジコンヘリの利用
水工研 梶原瑠美子
・衛星画像、航空写真の利用
アルファ水工 小池 哲
(3)ウニ食害対策に係わる技術と課題
ベントス 南里海児
(4)魚の食害対策に係わる技術と課題
水工研 桑原久実
(5)藻場の生産増大対策に係わる技術と課題
・新しい播種方法とその考え方
オフィスモバ 中嶋 泰
・小型海藻群落の重要性とその造成の試み
西海区水研 吉村 拓
・栄養塩供給対策の限界
アルファ水工 綿貫 啓
(6)人工基質による藻場造成技術と課題
漁村総研 柴田早苗
(7)植食動物の有効利用に係わる現状と課題
水産土木センター 安藤 亘
(8)漁業者による「藻場を守る」取り組みの現状と課題
全漁連 関根 寛
(10)総合討論「これからの磯焼け対策に必要なこと」
座長 桑原久実
閉会
日本水産工学会企画委員長
シンポジウムのプログラム(PDF形式)
シンポジウムのポスター(PDF形式)
カテゴリ:日本水産工学会の行事
|