2015/09/28

日本学術会議公開シンポジウム「東日本大震災による 原子力発電所事故に伴う魚介類の放射能汚染の問題と今後の展望」

 本会も後援しております標記シンポジウムの案内がありましたので,会員の皆様にお知らせ致します。

日本学術会議公開シンポジウム
「東日本大震災による原子力発電所事故に伴う魚介類の放射能汚染の問題と今後の展望」

主 催:日本学術会議 食料科学委員会 水産学分科会

共 催:水産・海洋科学研究連絡協議会,日本農学アカデミー,日本水産学会
    東京海洋大学,北里大学海洋生命科学部

後 援:大日本水産会,全国漁業協同組合連合会,水産海洋学会,日本付着生物学会
    日本魚病学会,国際漁業学会,日本ベントス学会,日本魚類学会,地域漁業学会
    日仏海洋学会,日本海洋学会,日本水産増殖学会,マリンバイオテクノロジー学会
    日本水産工学会,日本プランクトン学会,漁業経済学会,日本藻類学会

日 時:平成27年11月27日(金) 10:00-17:20

場 所:日本学術会議講堂
    〒106-8555 東京都港区六本木7丁目22-34
    東京メトロ千代田線「乃木坂」駅徒歩3分)

参加申込:参加費無料,事前申込不要,当日先着順(定員250名)

お問い合わせ:竹内俊郎(日本学術会議連携会員)
       E-mail: take@kaiyodai.ac.jp(※@を半角に変えて下さい)

企画趣旨:
 東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生してから4年以上が経過した。この間,当初,沿岸魚介類に見られた高い放射性物質濃度は大幅に減少し,ほとんどのものが食品中の放射性物質の基準値を下回っているものの,福島県の本格的な漁業再開は未だ見通しが立っていない。この問題には,いわゆる風評被害も含めて種々の社会的要因が複雑に絡み合っていると考えられる。このような状況の下,本シンポジウムでは,まず,水圏および魚介類の汚染状況を明確にするため,福島県沿岸海域を中心に陸域からの影響も含めた水圏環境や,そこに生息する水生生物における放射性物質の推移に関するデータを紹介する。さらに,放射能汚染魚介類をめぐる種々の社会的背景を知るために、,地元漁業従事者,流通業界,消費者などから話題提供して頂き,今後の福島県沿岸漁業の本格操業の再開に向けての議論を行う。

プログラム:

10:00-10:10 開会の挨拶 渡部終五(北里大学生命科学部)

第一部 座 長:加戸隆介(北里大海洋生命科学部)

10:10-10:35 海域の放射能汚染の実態

神田穣太(東京海洋大学大学院)

10:35-11:00 福島県の水産物の放射能汚染の実態

藤田恒雄(福島県水産試験場)

11:00-11:25 水産物の放射能汚染の実態

森田貴己(水産総合研究センター)

11:25-11:50 放射能汚染対策の現状と将来展望

増田尚宏(東京電力)

11:50-13:00 休 憩(昼食)

第二部 座 長:今田千秋(東京海洋大学大学院)

13:00-13:25 福島県の試験操業の現状

柳内孝之(福島県漁業協同組合連合会)

13:25-13:50 福島復興へ向けての食品検査の重要性

児玉龍彦(東京大学アイソトープ総合センター)

13:50-14:15 非破壊放射能検査の可能性

薄 善行(古河シンチテック)

14:15-14:40 漁業再開後の資源管理のあり方

柴田泰宙(水産総合研究センター)

14:40-15:00 休 憩

第三部 座 長:田和正孝(関西学院大学文学部)

15:00-15:25 地域経済の復興支援

八木信行(東京大学大学院農学生命科学研究科)

15:25-15:50 スーパーの現場から見た消費者ニーズと福島産水産物の課題

谷川 満(サミット)

15:50-16:15 市民と放射能問題

栗田和久(日本放送協会)

16:15-16:20 休 憩

16:20-16:50 総合討論 司会 八木信行(東京大学大学院農学生命科学研究科)

16:50-17:00 閉会の挨拶 帰山雅秀(北海道大学国際本部)

シンポジウムのポスター:
 ※PDF形式で1ページのものと2ページのものがあります。

1ページ版

2ページ版

カテゴリ:一般記事-日本水産工学会の行事