2009/09/28

平成21年度日本水産工学会秋季シンポジウム

「持続的な磯焼け対策の実践に向けて」
場  所 東京海洋大学楽水会館
〒108-8477 東京都港区港南4-5-7 TEL03-5463-0400(代表)
日  時 2009年9月28日(月) 10時00分~17時30分
主  催 日本水産工学会
共  催 (独)水産総合研究センター水産工学研究所, (社)水産土木建設技術センター,(社)全国豊かな海づくり推進協会,東京海洋大学, 水産庁
参加方法 参加費は1000円です。また,シンポジウム終了後,会費1,000円で懇親会を開きます。
所属団体名と氏名を記入し,下記問合先(桑原)までメールまたはFAXでお知らせ下さい。
開催趣旨 国内各地で問題になっている「磯焼け」の多くは,沿岸をとりまく環 境が大きく変化するなかで,海藻の生産量と植食動物の摂食量のバランスが崩壊して起こっています。このような食害タイプの「磯焼け」は古くから知られ,研 究や事業も盛んに行われてきましたが,本格的に藻場を回復・維持させるまでには至っていません。このような状況を打開するために,水産庁は,平成19年2 月に「磯焼け対策ガイドライン」を提示しました。これを受けて,「岩礁域における大規模磯焼け対策促進事業」(水産庁)では,ガイドラインに基づいて漁業 者が中心となって行う磯焼け対策に対して,技術的なサポートを展開しています。その成果はヘクタール単位の藻場回復,そして,それに伴う地域の活性化とし て全国各地で表れています。
本シンポジウムでは,先ず,現在各地で実践中の藻場回復の取り組みを紹介します。次に,植食動物の有効利用に関する新たな試みを紹介します。さらに,総合 討論では,地域の人材や風土を活かし,効果・効率的に,そして持続的に磯焼け対策を実践するためには,何をどのように進めれば良いのか,平成21年度から スタートした「環境・生態系支援活動」制度を踏まえた話し合いを行います。
プログラム
1.開会の挨拶 日本水産工学会会長 武田誠一
水産庁(共催機関を代表、挨拶者は未定)
2.企画趣旨説明 水産工学研究所 桑原久実
3.基調講演(10:25-10:50)
技づくり・人づくり・流れづくり
東京海洋大学 藤田大介
4.植食動物の除去による藻場回復の実践 :その1 (10:50-12:00)
青森県での取り組み
宮城県女川での取り組み
静岡県伊豆での取り組み
高知県での取り組み
青森県産業技術センター 桐原慎二
漁港漁場漁村技術研究所 大村浩之
静岡県水産研究所 高木康次
高知県水産試験場 田井野清也
ポスター発表(12:00~13:30)
5.植食動物の除去による藻場回復の実践 :その2 (13:30-14:40)
大分県名護屋での取り組み 水産土木建設技術センター 安藤 亘
長崎県大瀬戸での取り組み オフィスMOBA 中嶋 泰
長崎県新三重での取り組み ベントス 南里海児
鹿児島水産高校における取り組み 鹿児島県 田中敏博
6.流通・利用の新たな試み(14:40-16:05)
南日本における最近の植食動物の利用実態 海中景観研究所 新井章吾
ガンガゼの市場流通 中央水産研究所 宮田 勉
ガンガゼの食品利用の拡大に向けて 東京海洋大学 大迫一史
イスズミの食品利用の拡大に向けて 鹿児島純心女子大学 森中房枝
7.対策を支援する制度(16:05-16:20)
「環境・生態系支援」について 水産庁 楠 富寿夫
8.総合討論(16:20-17:25)
テーマ: 持続的な磯焼け対策の実践に向けて 司会:桑原久実
8.閉会の挨拶 日本水産工学会企画委員長 大竹臣哉
懇 親 会:東京海洋大学楽水会館

問合わせ先:(独)水産総合研究センター水産工学研究所 桑原久実
tel.0479-44-5935 fax.0479-44-1875 e-mail:kwhr@fra.affrc.go.jp
シンポジウムプログラム(pdf)のダウンロード

カテゴリ:日本水産工学会の行事