2012/11/21
第6回東京湾海洋環境シンポジウム 東京湾再生の将来ビジョン ~協働の枠組みと生態系モニタリング~
開催日:2012年11月30日(金)10:00~17:30
場所:東京海洋大学楽水会館(品川キャンパス)
参加費:無料
主催:東京湾海洋環境研究委員会
後援:東京湾の環境をよくするために行動する会
【プログラム】
挨拶
委員長:風呂田利夫(東邦大学)
1.東京湾再生に向けた委員会提言の概要
野村英明(東京大学大気海洋研究所)
2.「東京湾の恵みを再生し,教育と文化を育む取り組み」
2-1)事例報告1
東京湾で遊び,そして学ぶ
木村 尚(NPO法人海辺つくり研究会)
森田健二(お台場環境教育推進協議会)
江戸前ESDの成果
河野 博(東京海洋大学)
2-2)ポスターセッション
汽水域の生息環境回復「陸と海の境界」
加納光樹(茨城大学)
東京湾における詳細なベントス分類からみえたもの
多留聖典(東邦大学)
市民とともに記録に残せる干潟生物調法の開発
鈴木孝男(東北大学生態システム生命科学)
2-3)事例報告2
東京湾一斉水質調査
古川恵太(東京湾再生推進会議)
羽田周辺海域環境調査
風呂田利夫(羽田周辺水域環境調査研究委員会)
東京湾プランクトンモニタリング調査
石丸 隆(東京海洋大学)
水産研究からの取り組み
児玉真史(水産総合研究センター東京湾研究会)
3.総合討論:『海域-流域の空間ガバナンスを考える』
座長: |
委員会から |
風呂田利夫 (東邦大学) |
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行政から |
難波喬司 (東京湾再生推進会議,国土交通省 |
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交渉中 (海上保安庁からお一方を予定) |
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古川恵太(国土交通省・国土技術政策総合研究所) |
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大学から |
石丸 隆(東京海洋大学海洋科学部) |
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NPOから |
林 縝治(東京湾の環境をよくするために行動する会) |
趣旨:本委員会は1996年の第1回東京湾海洋環境シンポジウムにて発足してその当初から,東京湾への負荷削減をめざした「総合的沿岸域流域管理」,その推進中心として東京湾を専門に研究する「中核的研究機関の創設」,東京湾再生の達成度を測る尺度としての『1955年前後の東京湾の数値』を提唱すると共に,流域の総合的管理とそれを支えるための,市民,行政,大学等研究機関等による「東京湾再生のためのネットワーク」の枠組みなどを提案してきた.2011年には『東京湾:人と自然のかかわりの再生』を出版し,再生に向けた考え方を示した.本シンポジウムの目的は本書の出版記念であると共に,再生に向けた次のステップに進めるために,協働の枠組みを具体化する方策や,再生度合いを常時診断し続けるモニタリングについて考えることである.
我国は戦後の経済成長により豊かになったが,自然とのかかわりが薄れて久しい.しかし,近年では自然とのかかわりを取り戻し,「環境の質」を良好に保つことが,生活の豊かさを高め,結果的に持続的な社会につながるとの認識がある.東京湾の水域環境を回復して持続的に活かすには,合意に基づいた自然の再生が必要である.それと併行して様々なインフラの老朽化,津波防災等の問題とも対峙しなければならない.問題山積する東京湾流域という場で対策が実施できれば,国土環境とその利活用を考える上での様々な先行事例となる価値ある事業である.
東京湾海洋環境研究委員会(応用生態工学会,水産海洋学会,東京湾学会,土木学会海岸工学委員会,日仏海洋学会,日本海洋学会,日本海洋学会沿岸海洋研究部会,日本環境学会,日本魚類学会,日本水産学会,日本水産工学会,日本地球化学会,日本付着生物学会,日本プランクトン学会,日本ベントス学会,日本水環境学会,日本陸水学会(アイウエオ順))
本シンポジウムは,「平成24年度日本海洋学会青い海助成事業の助成」を受けています。
カテゴリ:一般記事
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