2013/11/02

日本学術会議主催学術フォーラム 「東日本大震災からの水産業および関連沿岸社会・自然環境の復興・再生に向けて」


日本学術会議主催学術フォーラムhttp://www.scj.go.jp/ja/event/
「東日本大震災からの水産業および関連沿岸社会・自然環境の復興・再生に向けて」
(一般公開)

 本会も参加する水産・海洋科学研究連絡協議会が共催し,本会も後援している標記の日本学術会議のシンポジウム開催についてお知らせします。会員の皆様におかれましては,ご参加下さい。

 1. 主 催:日本学術会議
 2. 共 催:食料科学委員会水産学分科会,水産・海洋科学研究連絡協議会,日本水産学会
 3. 後 援:日本農学アカデミー,大日本水産会,水産海洋学会,日本付着生物学会,
         日本魚病学会,国際漁業学会,日本ベントス学会,日本魚類学会,地域漁業学会,
         日仏海洋学会,日本海洋学会,日本水産増殖学会,マリンバイオテクノロジー学会,
         日本水産工学会,日本プランクトン学会,漁業経済学会,日本藻類学会
 4. 日 時:平成25年11月29日(金) 10:00-17:20
 5. 場 所:日本学術会議講堂

 案内はこちらで:http://www.scj.go.jp/ja/event/pdf2/178-s-1129.pdf

■開催趣旨:
 平成23年3月11日に東北太平洋沖で発生した大地震は巨大津波の襲来をもたらし,沿岸地域の漁業および水産関連の職業に携わっていた住民の生活を一瞬のうちに破壊し,地域社会を崩壊させてしまった。さらに,巨大津波の直撃を受けて漏洩した東京電力福島第一原子力発電所の放射能は,海洋汚染をもたらし,漁業および水産関連産業に深刻な影響を未だ与えている。水産学,海洋学関連の学会では大震災発生直後から,このような事態に対して概ね学会ごとの個別の対応を行ってきたが,大震災が沿岸社会に与えた影響は複雑で,その復興・再生にあたっては,様々な視点や角度からの総合的な取組が必要であることがわかってきた。このような背景の下,水産学,海洋学関連の16学会は新たに水産・海洋科学研究連絡協議会を立ち上げ,活動を開始した。
 本シンポジウムでは,この協議会の設立を機に,東日本大震災からの水産業および関連沿岸社会・自然環境の復興・再生に向けてどのような方法があるのか,今まで各学会が取り組んできた事例を紹介しながら議論する。

■次第:
 10:00-10:05 開会の挨拶

渡部終五 (日本学術会議第二部会員,北里大学海洋生命科学部教授)

 10:05-10:15 水産・海洋科学研究連絡協議会について

竹内俊郎(日本学術会議第二部連携会員,東京海洋大学海洋科学系教授)

 10:15-10:35 第21期提言「東日本大震災からの新時代の水産業の復興へ」の見直しについて

八木信行
(日本学術会議第二部水産学分科会オブザーバー,東京大学大学院農学生命科学研究科教授)

第一部  座 長:大竹臣哉(福井県立大学海洋生物資源学部教授,日本水産工学会会長)

 10:35-11:00 「震災後の沿岸漁業の現状と日本水産学会の対応」

黒倉 壽(東京大学大学院農学生命科学研究科教授,日本水産学会会員)

 11:00-11:25 「東日本大震災に関する水産海洋学会の取り組みと今後の課題」

後藤友明(岩手県水産技術センター上席専門研究員 ,水産海洋学会会員)

 11:25-11:50 「東北沿岸の水産増養殖の復興に向けた取り組みとこれから」

尾定 誠(東北大学大学院農学研究科教授,日本水産増殖学会会員)

 11:50-12:15 「福島第一原子力発電所事故に伴う沿岸環境汚染」

神田穣太(東京海洋大学大学院海洋科学系教授,日本海洋学会会員)

 12:15-13:15 休憩(昼食)

第二部  座 長:田中次郎(東京海洋大学大学院海洋科学系教授,日本藻類学会会長)
 13:15-13:40 「東日本大震災が潮間帯生物の多様性に与えた影響とその評価」

加戸隆介(北里大海洋生命科学部教授,日本付着生物学会会員)

 13:40-14:05 「数100年おきに繰り返す大津波と地盤沈下―干潟の生物はどうなったのか?」

大越健嗣(東邦大学理学部教授,日本ベントス学会会員)

 14:05-14:30 「日仏海洋学会・仏日海洋学会による震災からのカキ養殖復興に向けた取り組み」

小松輝久(東京大学大気海洋研究所教授,日仏海洋学会会員)

 14:30-14:55 「貝類養殖の復興のための疾病侵入防止の取り組みと今後へ向けた提言」

良永知義(東京大学大学院農学生命科学研究科教授,日本魚病学会会員)

 14:55-15:10 休憩

第三部  座 長:末永芳美(東京海洋大学大学院海洋科学系教授,漁業経済学会会員)
 15:10-15:35 「「減災」からみつめる漁業地域 -今後の災害に備えるために-」

林 紀代美(金沢大学人間社会研究域人間科学系准教授,地域漁業学会会員)

 15:35-16:00 「水産流通加工業が被災地の漁業復興に果たす役割」

有路昌彦(近畿大学農学部教授,国際漁業学会会員)

 16:00-16:25 「魚類標本のレスキュー活動から得た教訓と自然史標本の管理・活用の改善を目指して」

松浦啓一(国立科学博物館特任研究員,日本魚類学会会員)

 16:25-16:30 休憩

 16:30-17:15 総合討論

司会 青木一郎(日本学術会議第二部連携会員,東京大学名誉教授)

 17:15-17:20 閉会の挨拶

帰山雅秀 (日本学術会議第二部連携会員,北海道大学国際本部特任教授)

■コーディネーター:
 渡部終五(北里大学海洋生命科学部教授、日本学術会議会員,水産学分科会委員長)
 竹内俊郎(東京海洋大学海洋科学系教授、日本学術会議連携会員)

■実行委員会
 竹内俊郎(前出):委員長
 佐野元彦(東京海洋大学海洋科学系教授,日本魚病学会会員):副委員長
 工藤貴史(東京海洋大学海洋科学系准教授,漁業経済学会会員)
 西武裕一郎(東京大学大気海洋研究所特任准教授,日本海洋学会会員)
 横田賢史(東京海洋大学海洋科学系准教授,日本水産学会会員)

カテゴリ:一般記事-日本水産工学会の行事