2014/11/10
平成26年度日本水産工学会秋季シンポジウム概要報告
11月8日(土)に東京海洋大学・品川キャンパスで開催されました平成26年度日本水産工学会秋季シンポジウム「東日本大震災から学ぶ漁港・漁場の整備と課題」には,雨の中約50名のご参加を賜りました。
午前の講演では,津波に対する漁港構造物の設計方法について,現状の研究開発の状況,特に,粘り強い防波堤等の検討結果が詳細に報告されました。
午後の講演では,震災による藻場や干潟の被災状況とその後の変化について,モニタリングの結果の報告と漁場施設の被災と復旧・復興の状況が報告されました。
総合討論では,漁港施設の耐津波設計方法の課題や施設の維持管理の課題,頻度の高い津波に耐え得る養殖施設の検討の必要性が議論されました。漁場については,モニタリング調査の重要性について議論されました。また,漁場施設について,浅海部では復旧工事が進められていますが,沖合域では水産庁が震災直後に実施した魚礁の設置位置確認調査の他はあまり進んでいない現状にあることが指摘されました。
講演者の方々とご参加いただきました皆様には,活発なご議論を含めて深く感謝いたします。
なお,これら講演の内容につきましては,会誌に掲載して会員の皆様にお知らせする予定です。これを機会に,さらに議論が深まりますことを希望いたします。
シンポジウム企画担当者 綿貫 啓(日本水産工学会 企画担当理事)
<会場の様子>
カテゴリ:日本水産工学会の行事
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