2015/11/26

平成27年度日本水産工学会秋季シンポジウム概要報告

 平成27年度日本水産工学会秋季シンポジウム「日本とノルウェーのまき網漁業の比較と考察-制度,流通加工,漁船運用・設計の観点から-」が11月14日(土)に東京海洋大学で開催されました。当日は大学,研究機関,行政機関,漁具メーカー,漁協などからの参加を賜りました。講演は,行政,漁業管理,流通加工,漁船運用,漁船設計と異なる分野を専門とする講演者が,将来のわが国まき網漁船を考えるにあたっての課題や方向性について,漁業先進国ノルウェーの事情と比較しながら議論しました。漁業管理制度が漁船設計に少なからず影響を与えていること,またノルウェーの漁業生産システムが漁船経営のコストカットに大きく貢献していることが示されました。漁船設計を考えるにあたっては,要素技術のみならず行政や漁業管理,流通加工などの社会科学からのアプローチが新しい設計のヒントを与えてくれることを認識することができました。
 講演者及び参加者の皆様には,活発な議論を賜り深く感謝致します。これら講演内容につきましては,会誌に掲載して会員の皆様にお知らせする予定です。

シンポジウム企画担当者 三好 潤(水研セ水工研)


大竹会長による開会挨拶

講演者の方々(敬称略)


川田 忠宏(水研セ水工研),金子 貴臣(水研セ中水研)


酒井 久治(東京海洋大学),三好 潤(水研セ水工研)


総合討論


会場の様子

カテゴリ:日本水産工学会の行事