2011/05/28

日本水産工学会緊急ワークショップ 東日本大震災による東北沿岸の漁場や漁港の被災と復旧

主  催:日本水産工学会
後  援:日本技術士会水産部会
日  時:2011年6月17日(金) 13:00~17:40
場  所:東京海洋大学・楽水会館
    〒108-8477 東京都港区港南4-5-7  tel.03-5463-0400
懇 親 会:会議終了後、大学内の会議室にて、簡単な懇親会を開催します。会費1000円
企 画 者:大竹臣哉(日本水産工学会副会長、福井県立大学)
    綿貫 啓(日本水産工学会理事、(株)アルファ水工コンサルタンツ)
    桑原久実(日本水産工学会評議員、(独)水産総合研究センター水産工学研究所)

企画趣旨
東日本大震災では多くの尊い命が失われ、また未だに多くの行方不明の方や被災され避難を余儀なくされた方に、哀悼の意とお見舞いを申し上げます。本会 は、生活の場、産業の場、社会基盤の場、そして原子力発電所事故の場の一刻も早い復旧、復興を願うばかりです。そこで、本学会員の力を結集し、この国難と 言うべき災害に対応するべく、今できることを提案するための緊急ワークショップを開きます。
現地では、住まいの復旧と同時に産業の復興が急務で、特に、現地の主産業である水産業の復興が望まれます。具体的には、沖合に広がる世界三大漁場からの 水揚げ場である漁港が壊滅的被害を受け、カキ養殖やワカメ・コンブ養殖、採貝などの沿岸漁場も壊滅的な被害を受けています。陸上部の被災調査により、多く の情報が集まりつつありますが、海中に関する情報は、非常に少なく、多くの流出物が瓦礫となって水没していることが予想されます。
今回のワークショップは、東日本大震災により被災した浅海域の漁場や漁港の復旧・復興をしていく際の技術提案をめざします。まず、水産庁事業で、まさに 実施されつつある被災実態調査から最新情報をご報告いただきます。次に、養殖施設、漁場や漁港などの建設に詳しい民間企業の専門家に、復旧・復興のための 具体的な方法を提案していただきます。最後に総合討論を行い、多くの会員の皆様から積極的な情報提供をいただき、具体的な対策技術の構築に結びつけたいと 考えます。

プログラム
[技術提案書の表示]
[統合PDF資料の表示]
13:00~13:10 開会挨拶 水産工学会会長
13:10~13:20 挨拶 水産庁
13:10~13:20 企画趣旨説明 大竹臣哉 福井県立大学

1.調査報告

13:20~13:35 漁場、漁港、漁村の復旧・復興の考え方(仮)
水産庁
13:35~14:00 広域な調査に基づく水産関連施設の被災の実態(仮)
(財)漁港漁場漁村技術研究所
14:00~14:25 主要漁港やその背後地域の詳細な被災の実態(仮)
(独)水産総合研究センター水産工学研究所・水産基盤グループ
14:25~14:50 漁場や漁港に分布する水中瓦礫の実態(仮)
(独)水産総合研究センター水産工学研究所・水産情報グループ・生物環境グループ
14:50~15:10 休憩
2.技術提案
15:10~15:25 簡易ROVを用いた漁業者による浅海部の災害状況調査法の提案
関根幹男  日本技術士会水産部会(株式会社フィスコ)
15:25~15:40 海中の瓦礫撤去の現状と課題(仮)
服部洋明  深田サルベージ建設株式会社
15:40~15:55 養殖漁場復旧の提案 ”係留の観点から”(仮)
市川正和  東京製綱繊維ロープ株式会社
15:55~16:10 瓦礫の有効利用のための選別方法(仮)
江島 泰  青木あすなろ建設株式会社
16:10~16:25 瓦礫を利用した袋型根固工等について
保坂三美  不動テトラ株式会社
16:25~16:35 休憩
3.総合討論
16:35~17:35 東日本大震災による東北沿岸の漁場や漁港の復旧・復興を目指して(仮)
座長  大竹臣哉 福井県立大学
17:35~17:40 閉会挨拶   日本水産工学会
17:50~ 懇親会
参加申込方法参加希望者は、①名前、②所属、③懇親会参加の有無を記入して、水産工学研究所 桑原宛(fax:0479-44-1875)で申し込み下さい。
なお、本シンポジウムは、技術士継続教育 CPDの対象にしております。

カテゴリ:日本水産工学会の行事